ドラクエⅤ 〜天空の花嫁〜 嫁選び編③

開発秘話&ブログ
左=フローラ、中央=」ビアンカ、右=デボラ

ときは満ちた。



勇者はフローラの自宅へと向かう。

一晩悩み抜き、偽りのない想いを胸に刻んだつもりだったが、その足取りは拭いきれない思いを断ち切ろうと必死だ。



フローラとビアンカ……

フローラパパ「おっしゃ! どっちにするん? っておい! おまっ! ちょっ! お前の来るところやない!!」

ここで、見てくれは良いが、ワガママでどうしょうもないフローラの姉「デボラ」も嫁選び候補者に加わった。

「チャバンかましてんじゃねーよ……」

勇者は小さい声で呟きます。
こちとら本気で悩んでんだ……と。

繰り返しになるが、答えは最初から決まっていた。

しかし、花嫁の手をとる前に、全員に声をかけてみよう。
そして、最後に声を掛けた方が勇者のアンサーだ!!

ごめん、冷やかしなら帰ってくれ、ここ君んちだけど
そうはならんやろ
こちらのセリフです。

と、ここまではチャバンです。
ついに私の答えを発表したい。

ごめん! ビアンカ! これが俺の答えなんだ!!


そう、私の心は決まっていた。

フローラに

純情可憐でいて絢爛華麗、一目惚れのエネルギーたるや凄まじいよい。

初めから決まっていたと分かったのは、

初めからビアンカを選ばない理由、いいわけを探している自分がいたからだ。

やれ、「レヌール城の思い出は綺麗なままにしておきたい」だ、「嫁選びには自分から参加してんのに」だ。

また、「可哀想だから」って理由で選ぶのもビアンカからしてみたら大きなお世話だろう。ちまたで有名な美人だし、余裕で良い人が現れる。『俺じゃなきゃ駄目だ』は勇者のうぬぼれ。

だからフローラ

さぁ君の手を取るためにAボタンを押そう。




押そうっ!!




押そっ!!!!!!




……押せねーーーーーッ!!!!!!!!





なぜ!!? なぜ押せん!!?

でもこれだけはわかる!!

もしここで画面をタップしたら俺の親指は折れる! そして魂が砕け散る!! とんでもない反力が画面上より発せられていることに!!!

うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

心を決めた!! そうだろ? 
迷いはない!! そうだろ?




……チリッ

脳裏をかすめる一縷(いちる)の思念。




『お前、まだドラクエがゲームだと思ってんだろ』』

…………

私は、そっとゲームの電源を落とした。



次回!
次こそ本当にキミにきめた!!
ドラクエⅤ 〜天空の花嫁〜 嫁選び編④

みてね♡

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