昨年、築20年の戸建てを買うと、庭に大きな池が置かれていた。
「中をきれいにしてもらえたらそのままで良いですよ」と売り主に告げた結果なのだが、しっかりヘドロだらけの池を残していった。
2023年6月下旬。
後に熱中症にかかるとも知らず、炎天下のなか池を掃除すると、なかなかどうして生き物を入れたくなる。
そうだ……メダカを買おう。
思い立ったが吉日。
私は近所のホームセンターで黒めだか5匹、ヒメダカ6匹、さらに、コケを食べるとかいうミナミヌマエビを5匹購入して帰宅した。
メダカを池に放つと群れをなして泳ぎ始める。
その姿のなんと愛らしいことか。
メダカは日本語でも英語でもMedaka。その生粋の日本感にワビサビや、風情まで感じるではないか。
さて、私がメダカを飼い始めたのは6月下旬。皆さんは今年7月の暑さを覚えているだろうか? 猛暑日の記録更新だ。
メダカは30℃を超えると動きが鈍り、35℃以上で死んでいく。
真夏の炎天下、いくら大きな水槽といえども簡単に40℃は超えてしまう。つまりデスです。
しかし、そこは鴨川、スダレをかけて直射日光をシャットアウト。小さな命の灯火を守ります。
何……? 守れてないだと!!
奇妙なことにメダカは毎日1匹か2匹ずつ死んでいく。
朝に水をまくなど対策を施したが、約2週間で全滅。
最後の1匹が水面にプカプカと浮いてるのを取り除き、「本当に全員いっちまったのかよ……」と、しばし観察を続けました。
すると、
ボウフラのような……いや、それよりも全然小さな、いや、しかし、ちゃんと泳いでいる……
稚魚? メダカの稚魚じゃないか!!!
あいつら!
やることはやってたんか!!
「お前らが命がけで残したこのバトン(命)! 俺がしっかりと守り抜いてやる!」
そして私は池に改良をほどこし、朝、出社する前には保冷剤やら銀マットやらスダレやらを配置するようになった。
そして現在。
稚魚は立派なメダカになりつつある。
数も30匹はいるだろう。
朝起きるのが5時半になり、30分ぐらいボ~っと池を見るのが常になった。
ちなみにエビについて全く触れていませんでしたが、エビは死骸すら見つからず4匹が死亡(推定)。稚魚が増えたタイミングでさらに6匹買いましたが、次の日には1匹しかおらず、この最初からずっと消えない、そして死なないお前は何者なんだ? と逆にビビってます。
メダカをこれから飼う人にこれだけはいいたい。
メダカを素手で触っちゃだ“メダカ”らね!
タフッ(・´艸`・)・;゙.、
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