着火地点はオマエだぜ
君と夏の終わり〜将来のゆめ〜♪
……一体全体どんだけいい曲なんだシークレットベース!!
この感動を多くの人と共有したい。
今、朝の通勤電車で隣に座る、険しい顔して寝てるおっさんの耳にそっとイヤホンを差し込んで教えてあげたい……。
「なっ、何だいいったい!!?」寝耳のイヤホンに慌てるおっさん。
「しっ…」千と千尋の神隠しのハクばりに言葉を遮り、耳を澄ますよう、ゆっくり目を閉じる鴨川。
感動にワナワナと震えだすおっさん。
「聞こえただろ? あの夏のセミの鳴き声がよ? 行ってこいよ、人生に遅いなんてねーよ」
真理に気づいたかのように瞳孔を広げたおっさんは、イヤホンを付けたまま閉まりかけのドアを駆け抜けていく。
「ふっ……それでいい。想いが枯れてたまるかよ」
「ありがとー!ありがとーー!!若者よ!!」泣きながらホームを走るおっさん。南武線は感動の渦に包まれた。
ふふふ。
…………おっと!
南武線妄想シンドロームが発症していました。
よもやよもやだ。
戦場に向かう企業戦士がうつつを抜かしてる時間はないぜぇ。
……あっ、耳がこそばゆい(´ε` )
次は平原綾香さんのJupiterが流れてきました。
これもメチャクチャ良いですよね、
途中の「愛を学ぶために孤独が〜」のくだりがもう……
隣を見ると……
社内が混んでるのに足を組んでスマホをイジるヤンママ。
そっとイヤホンを差し込んであげる鴨川。
その女性がイヤホンを付けたままイタズラに笑い「だいっきらい」と言って電車を降りるときに、僕らがハイタッチしたこと、同時に「ウィズミー」と僕が囁いたことは言うまでもないだろう。
左右のイヤホンはなくなってしまった。
だけど聞こえるよ。
感動が波及していく音が。
「次は〜終点、川崎〜川崎〜」
あぁ現実よ、こないでくれ、
そんな言葉聞きたくない。
それでもJupiter
意味のないことなど起こりはしないね。
ヌン
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