敵前逃亡……
優柔不断……
男らしくない……
嫁選びで、自分の悪いところを露呈してしまった。
終いには『これはゲームの中だから』となめた思考回路……
ドラクエは……ゲームじゃねーんだよ。
私はまた一晩考えた。
そして、リアルに嫁選びの場に立つことにした。
目の前にはフローラのパパがいて、フローラとビアンカが落ち着かない様子で立ちつくしている。
フローラは下を見たり、前を見たり。はち切れんばかりの不安をどうにか堪えて、なんといじらしいことか。
ビアンカは『私のことはいいからフローラのところにいきなさい』と視線を送ってくるが、その小さな拳は強く握りしめられている。
これは、
本能のフローラ VS 理性のビアンカ
そんな縮図のような選択だと思っていた。
たった一度の恋。
理屈はいらない。ただ好きな人を選べばいい。だからフローラにしようと。
でもね、
俺の足はビアンカに向かっていく。
どうして?
だってビアンカのいない未来は想像ができないから。
レヌール城でも水の洞窟でも、ビアンカといると楽しかった。全てが輝いて見えた。
フローラが好きという瞬間風速より、ビアンカとの未来の方が重いのだ!!
他にいますか?
夜の古城にお化け退治に一緒に行ってくれる女の子なんて?
これから先も今の自分達にできる精一杯のバカをしながら共に生きていきたい。
この気持ちに微塵の迷いもないよ。
ビアンカの前に立ち止まり、静寂が訪れる。
彼女は握りしめた両手で胸元を押さえ、戸惑い目を見開いている。
ビアンカは驚き、助けを求めるかのように周囲をキョロキョロと見やる。そして、何か喋ろうと怒った様子で口を開く。
ビアンカ「ちょっ、ちょっとあんた、お母さんが死んじゃって可哀想とか、どーせそんなりゆ……」
「そんなんじゃない。俺がもし理性なきただの獣だったとしても君を好きになる」
フローラパパ「やっぱ君はいい男やん! フローラを選んだらデボラが傷つくとか考えたんだな! おっしゃ! 早速結婚式だ!」
はいっ!
ということで私はビアンカフローラ紛争の答えにビアンカを選びました!
ドラクエは何度でもできますが、最初の選択は最初しかできず、己になんの言い訳もできないぐらいに魂で選択できたと自負しております。
また、
身の回りの友人で「考え方がちょっと大人だな」と思う人は漏れなくドラクエVをやっていて、
「小学生にしてこのような修羅場をくぐっていたからか」
と深く納得がいきました。
嫁選びは終わってしまいましたが、
単純にドラクエが面白いので、このままブログは継続していこうと思いますゆえ、よろしくお願いします。
なお、結婚式翌日。
次回!
ここまではスタートラインに過ぎなかった。
愛と歓喜の修羅が渦巻くビアンカ編
みてね♡
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